MCX501-高機能 1軸モーションコントロールIC

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MCX501は、パルス列のサーボモータ、ステッピングモータを位置決め制御、または速度制御する1軸モーションコントロールICです。 このICは、速度倍率(レンジ)設定をなくし、1ppsから最高8Mppsまでのドライブ速度を1pps単位で自由に出力することができます。加減速ドライブは、台形加減速のほか、滑らかなS字加減速ドライブを行うことが出来ます。
  •  速度レンジフリー New!
  •  豊富な加減速ドライブモード
  •  多彩な同期動作
  •  タイマー機能 New!
  •  スプリットパルス出力 New!
  •  自動原点出し機能
  •  積分型入力フィルタ内蔵
  •  最高ドライブ速度  8Mpps (入力CLK=20MHz時:最高10Mpps)
  •  パッケージ      64ピンQFP

速度レンジフリー

MCX501は、速度倍率(レンジ)設定をなくした画期的なモーションコントロールICです。これにより、本ICの出力速度範囲である1ppsから8Mppsまで、1pps単位で全ての速度を設定することが出来ます。

従来の速度倍率を用いた速度設定の場合、
・ 低速の細かな速度設定のため、速度倍率を小さく設定 → 高速度のドライブに移行できない
・ 高速度ドライブを行うため、速度倍率を大きく設定 → 細かなドライブ速度設定が出来ない
という制約がありました。
MCX501は速度レンジフリーでこのような不便さを解消し、ドライブ中に1pps、2ppsのような低速から1Mppsのような高速パルスへダイレクトに速度変更をさせることが可能です。

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豊富なドライブモード

●加減速ドライブの種類
加減速ドライブは、定速ドライブ/直線加減速ドライブ(対称/非対称)/S字加減速ドライブ(対称/非対称)を行わせることができます。

●自動減速開始
直線加減速(対称/非対称)、S字加減速ドライブ(対称)の位置ドライブにおいて、減速時は減速開始点をICが算出し、自動的に減速を開始します(非対称S字加減速ドライブは非対応)。

●S字加減速カーブ
S字加減速は加速度および減速度を一次直線で増加/減少する方式をとっていますので、速度カーブは2次の放物線加速/減速となります。また、独自の方法によりS字加減速中の三角波形も防止しています。
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多彩な同期動作

同期動作は、ある指定の起動要因が発生したら、ある指定の動作を連携して行なう機能です。CPUが介在することなく行うことができるので、指定の動作を高速に精度よく行うことが出来ます。

同期動作は4セット設定可能です。同期動作1セットは、指定の1つの起動要因と指定の1つの動作で構成されます。 起動要因として、指定位置通過、ドライブ開始・終了、外部からの入力信号の立ち上がり・立ち下がり、内蔵タイマーのタイムアップなど15種類が用意されています。
また、動作として、ドライブ開始・停止、現在位置カウンタ値の多目的レジスタへのセーブ、ドライブ速度書込み、など28種類が用意されています。
同期動作を複数セット利用することで、より多彩なアプリケーションが実現できます。
 ドライブ中に指定の位置を通過時、外部信号を出力。
 ドライブ中に外部信号入力時、現在位置を所定のレジスタにセーブ。
 ドライブ中に指定位置から外部にスプリットパルスをN個出力。
など


タイマー機能

タイマーを内蔵しており、1〜2,147,483,647μsecの範囲を、1μsec単位で設定します(CLK=16MHz時)。
同期動作と組み合わせて、下記のような様々な動作を精度よく行うことができます。
 ドライブ終了後、指定時間後にドライブを開始。
 外部信号入力後、指定時間後にドライブを開始。
 連続ドライブを指定時間後に停止。
 通過位置Aから通過位置Bまでの移動時間を測定。


スプリットパルス出力

ドライブ中にスプリットパルスを出力させる機能です。
軸移動と同期を取りながら決められた間隔で種々の動作を行わせるときに使用します。
スプリット長、パルス幅、パルス数を設定することができ、同期動作と組み合わせ、指定の位置からスプリットパルスを開始/停止や、外部信号入力でスプリット長やパルス幅の変更などを行うことができます。
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